批評祭参加作品■雑記1/葉leaf
 
て、きわめて詩的であった。


■「危機のなかの創造」をめぐって

 「危機の中の創造」は北川透による谷川俊太郎論で、「谷川俊太郎の世界」(思潮社)に所収されている。

 北川は本論考の中で、「戦後詩は、朝鮮戦争後の大衆社会状況に、その詩的表出力を本質的にかかわらせる方途を見失って、近代の詩の伝統に対して根底的な批判を喪失していった」ことが戦後詩の危機であるとしている。

 だが、詩は絶えず(1)前代の詩を批判しながら(2)新しい社会に順応していかなければならないのだろうか。

(1)について

 文化が移ろうのは、それまでの文化が批判され乗り越えられるからであり、その逆
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   グループ"第3回批評祭参加作品"
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