批評祭参加作品■詩のない批評:「反射熱」へ宛てて/2TO
 
現」を視てとった。そして、その「背後のないことそのもののあらわれ……」が、鏡の魅惑<見ないことの不可能性>だとしたのだった。だが“りふれくと”とはまさにその現象であり、そこにこそ非人称的な呼びかけはあるのだ。“reflection”とは「反射熱」であり、「他者への影響」、もしくは「現れ」であり、そしてまさに、そのような無数の呼びかけ・呼応の声の糸一つ一つからなる織り重なり(テクスト)に現れる「映像(イマージュ)」なのである。『鏡……その裏で成長するもの』、その計画とは、織り重ねられたスクリーンの拡大、そしてそれに上映される映像(イマージュ)と、そのドラマのプラン(plan)に他ならない。したがって
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   グループ"第3回批評祭参加作品"
   Point(5)