静かに、なるべく静かに(アスパラガスさん讃1)/渡邉建志
含みながら、
もちろんそんな平凡なことは書かれていない。
なぜなら、オレンジの皮はモンキーに投げられたのではないし、
モンキーもそれをキャッチしたりしないで、「青春している」のである。
(もちろん、青春しているのは、「だれか」かもしれないけれど。)
歌がはじまる。
なぜレストランは渇いたの
なぜ夏が終わったの
ひとつのレストランと
ひとつの夏と
解けない
ガラス窓
僕の中で、どうしてもリフレインが止まらない。
「なぜレストランは渇いたの
なぜ夏が終わったの」
の、で繰り返される、この強
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