■批評祭不参加作品■ノン・レトリックより■この文章は古いから祭には不参加!/佐々宝砂
 
、間違いなくいちばん手軽だ。一生のあいだ料理なんて作らんというヒトもいるし、それでも困らないで満足しているなら、それでちっともかまわない。しかし舌が肥えてきてそう簡単には満足できない、という事態に陥ってしまうかもしれない。そうなったら、高い金を払って高級料理を食べたり、どこか遠い土地に出かけて目新しいものを食したりしないと満足できない。そういうことを続けても、なおかつ、満足できないかもしれない。この方法を続けていると、不満の泥沼に落ちて、しかもその不満を他人のせいにしなくてはならない、ということになりかねない。

まだ書いてなかった3つめの手段は、新しい材料を調達してきて、その材料で料理をつく
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   グループ"第2回批評祭参加作品"
   Point(6)