詩想 ?6/黒乃 桜
 
ずなのに。
そしてその人の爪も、同じような・・そう。
今は無きこの箱の中身さえ、白いはずなのに。

「不味いのに、何で吸い続けるのかなぁ?」

苦笑しながら呟いた。そういえば最近独り言が多いなぁ・・、ってそういう事じゃなくて。
嫌いなら辞めてしまえばいいのに、誰かを傷付ける事も、俺と会うことも。
そう思うけれど、でもその答えに一番近いのは、俺とは違う、って事だろう。

「俺みたいに逃げてばかりじゃないって事?」

自分でそう思ったのに、質問気味に呟いた。
そして流音は、カーテンまで閉め切った真っ暗な部屋で一人おかしそうに笑ったのだった。



何がしたい、とかそう
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