「名」馬列伝(3) オースミダイナー/角田寿星
る「交流元年」の前夜だった。
その頃道営は、4歳のササノコバンが日の出の勢いだった。先日のブリーダーズGCでは逃げた勝ち馬カリブソングに3/4馬身まで迫り、これからどれだけ強くなるのか、充分期待を抱かせる内容だった。
その後ササノコバンは、道営の最高峰レース道営記念を2連覇。しかしやはり深刻な慢性の脚部不安に勝てず、一度も北海道を出ることなく、6歳で引退した。
そして彼の第二のキャリアが、ここから始まる。
6歳秋、再始動。2戦2勝。
休養を挟んで7歳、3戦1勝。
8歳時は頑張った。6戦3勝。赤レンガ記念を勝ち、8歳にして重賞を初制覇。道営記念に出走も果たし、ヤマノセイコ
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