「名」馬列伝(4) ツキノイチバン/角田寿星
々木騎手に乗り替ったのは、5歳になってから。そして10戦め、その年の金盃、初の重賞挑戦。相手は、1歳下の「快速の逃げ」南関二冠馬ブルーファミリー、東京ダービー馬プレザントら。彼はそれでも、単勝1番人気に推された。
レースは直線やや競り合うものの、やはり持ったままでブルーファミリーを3/4馬身交わし、重賞初制覇。51kgの軽ハンデながら、当時の時計のかかる大井のコースを、2000m2分4秒台で走ったのは、彼だけであった。
ただし、このレース後、彼は6ヶ月の休養に入ることになる。
そして11戦め、アフター5スター賞は、彼の生涯最高のレースと言われている。
絶好調の上がり馬グローリー
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