「名」馬列伝(5) ドルフィンボーイ/角田寿星
 
費やす。

復帰戦は、5歳冬の浦和記念だった。交流重賞のこのレースは、9頭立てながら、超豪華メンバーが揃った。
圧勝を続ける砂の女王ホクトベガ、彼女をもう少しまで追い詰めた歴戦のステイヤー、キョウトシチー、昨年のあっと驚く東京大賞典馬アドマイヤボサツ、転厩初戦となるジャパンC勝ち馬マーベラスクラウン、羽田盃馬ヒカリルーファスに東京ダービー馬プレザント、そして昔のライバルだったアマゾンオペラと、多士済々。
彼自身のレースは、あっけなかった。スタートで躓き、骨折、競争中止。予後不良となる。

彼がもし無事に競争生活を送れたとして、どのような結果を出したであろうか。芝適性は未知数であ
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