「名」馬列伝(22) ゴールドプルーフ/角田寿星
あっての負けだから、仕方ない。
8歳、東海S。中央重賞は初挑戦だが、中京のコース自体は経験済みである。
1番人気のプリエミネンスがゆったりとしたペースで逃げ、彼は2番手を追走。うまく前に行けた。4角手前でディーエスサンダーが捲りを打ち、3頭の争いになる。
彼が差を詰めようとした時に、ディーエスサンダーが内に切れ込み、一瞬追い出しが遅れ、プリエミネンスは進路が塞がってしまう。彼はアタマ差2着で入線したが、ディーエスサンダーが3着降着となり、繰り上がりで1着、中央重賞制覇となった。
鞍上の丸野勝虎騎手は「あの斜行は彼も影響を受けた。斜行がなければ文句なく勝ってたはずなのに棚ボタみたいに言わ
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