「名」馬列伝(22) ゴールドプルーフ/角田寿星
言われて悔しい」と語った。
あの時の彼の脚色はよく、プリエミネンスは完全に捉えていたので、あとはディーエスサンダーとの一騎打ちだったろう。おそらく騎手の言うとおりだろうが、意地悪い見方をすれば、例によって首の上げ下げ勝負になったかもしれない。
9歳の梅見月杯を最後に引退、鹿児島で種牡馬入りしたが、気性が大人しすぎて種付けにまったく反応せず、産駒はまだ一頭もいない。現在は種牡馬を引退し、繋養先で種付けの練習中である。
が、昨年秋。同僚の種牡馬マルカダイシスの怪我で、種付けの機会が訪れたところ、彼がその気になって、めでたく受胎したのだ。実に6年越しの種牡馬復帰である。風の噂では無事産まれ
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