「名」馬列伝(22) ゴールドプルーフ/角田寿星
賞の常連となる。4歳初めの川崎記念から8歳のさきたま杯まで、実に29戦。大崩れすることはなかったが、とにかく勝てなかった。
初のグレード重賞勝ちは6歳秋の全日本サラブレッドC、18度目の挑戦だった。2番手から4角先頭の逃げ切りで、彼にしては楽な競馬。勝つ時はこんなものである。
7歳の川崎記念は惜しかった。ゴール前、ハギノハイグレイドといつもの首の上げ下げで競り合うなか、後方からリージェントブラフがアタマだけ差してゴール。タイム差なしの3着。
といってもハギノハイグレイドは出遅れ、1番人気プリエミネンスは前が詰まり脚を余していた(さらにエモシオンは主催側の登録ミスで競争除外)。これだけ綾があっ
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