面接/虹村 凌
 
う駄目だ、サヨナラ逆転満塁グランドスラム。猛烈に眠い。意識が一瞬、遠のいていく。どういう事だ。何かの罰ゲームか?だとしたら悪質だぜ。
「あの、駄目ですか?」
 どうやら俺の無言が長かったらしい。もしかしたら、本気で意識を飛ばしていたのかも知れない。俺はブレンドを一気に流し込み、セブンスターをもみ消すと、深呼吸をした。
「全然、駄目じゃないです。むしろ、すげぇ嬉しいんです。でもですね、えぇと。」
「…」
「正直な話をするとですね、嬉しいんですが、色々と疑問がありまして。
「はい」
「失礼ですが、本当に申し訳ないけど、罰ゲームとかじゃないですよね?」
「そんなんじゃ、あ
[次のページ]
  グループ"面接"
   Point(4)