面接(2)/虹村 凌
 
取る事が出来ずに、しばらく眺めていた。
 パァーン!とデビル俺が脳内で弾けた。もう我慢ならねぇ!何なんだこの状況!ありえねぇだろ!何で俺が追い詰められてんだ!何か悪い事言ったか?!冗談じゃねぇ!事実を言っただけじゃねーか!あーそうですよ!モテない人生歩んできましたよ!半年続いた試しがありませんよ!それがどうした!お前に関係ねーだろ!何だってんだ!
 などと言う事はおくびにも出さず、俺は何とかコップの中の水滴を舐めた。少しだけ、冷静さを取り戻し、デビル俺はなりを潜めた。
 逆転満塁ホームランを打たれた投手が、交代させて欲しいにも関わらず、ブルペンには誰も控えおらず、投手交代も出来ないまま
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