面接(2)/虹村 凌
なんでしょう」
「その、女の人が、怖いんですか?」
「はい」
「私も、ですか?」
「女の子、ですから、正直、怖いです」
「何が怖いんですか?」
「何考えてるか、わからないんで」
「そんなの当然じゃないですか」
「そりゃそうなんですけど、何かこう、男子校出身だし」
「そんなの関係ありません」
一蹴されてしまった。
「言ってください。私の、何が怖いんですか?」
「…」
「言って、下さい。」
「外、出てもいいですか?」
「え?」
「場所を変えて、お話します」
俺は席と立つと足早に一階に下りて、レジで会計を済ませると、素早く外に出て、
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