超真理男兄弟[場面1−1]/国産和風モモンガ
あんまり汗かいてるとみっともないというのも、いかにも努力しました考え抜きました一生懸命書きましたっていう文章が、むしろえげつなくて見苦しいとか、湖を泳ぐ白鳥みたいに足元バタバタでも、人に見せる部分は優雅で感傷的で日本的じゃなくちゃね、というわけでもない。一歩手前で一回死ねばっていうのも、狂言回しか主人公かヒロインが死ねば展開が盛り上がるから使わない手はない、というのでもない。あいにく長編散文詩の書き終わりは本当にたったひとりでどでかいもんと闘っているというのは事実かもしれないけどでも違う。
ずっと先の話というのは、この文章そのものの書き終わりとかではない。さっきから文末がぜんぶ無い無いだ。でも
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