ことばのさんすう・序/れつら
 
演台本として構成されたものがあり、記憶する限りでも30を超える随筆・エッセイの要請に答えてきた。明確にテキストを作品として考え始めてから約6年だから、他人に読まれるためのものを書くということに関して言うならば、それほど多いとは言えないのかもしれない。しかし、この単純計算でも250本のテキストを生産してきた中には、何らかの因果を持って言葉を支配するものがあり、それを意識的に、あるいは無意識的に使用してきた自分を、僕は知っている。

これから書き記すことが、いかほどの意義があるものか、というのは知れない。だが、チェルフィッチュの岡田利規氏はその演劇論の序文で、「方法論の体系化にもし意義があるとすれ
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