ルージュは塗らない/
佐々宝砂
アイシャドウは塗るけど
ルージュは塗らない
赤いくちびるのあとを
どこにも残したくない
カップラーメンすすりながら
安いウォッカ飲んで
ねえわたしたちはいつもそんなもの
ねえわたしたちのどこに粋があったでしょう
帽子をかぶるのは髪を隠すため
歌をうたうのは言葉を隠すため
あした別れがくるとしても
今夜は愛し合うことが出来る
だからまだ眠らないで
明け方はまだこない
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グループ"ポエムス(パキーネ詩編)"
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