風のおと/
yo-yo
したが病んで一年で帰国
日本のシューベルトはシューちゃんと呼ばれた
シューベルトの風をききながら
隅田川の春をうたった
ながい休止符までの
みじかい日々を
お母さん泣かないで下さい
ぼくには自分の寿命がよくわかる
ぼくの曲が歌われるかぎり
ぼくは生きているのですから
汽車から降りたつと
ホームに「荒城の月」が流れる
疎水をたどり彼の家を初めて訪ねた夏
ぼくもとうとう旅人になった
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グループ"風のことば"
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