保育所をさがして/モリマサ公
 

森さんお父さんと連絡とれた?
大丈夫?



橋を渡る時必ず覗き込む水面の反射
沈んでいる自転車
群れたボラの子供にまじるアルビノ


どっからどこまでを今と呼ぶのかわからない
腕の中で乳飲み子が
泣き声をあげている
いくつもの 
レイヤーが重なっていくそれぞれの 
距離が
操作され表示されて
わたしたちのピントはあわせられていく
感覚的な現象そのものにすら同じように




記憶に残りそうもない風景で立ち止まる
振り返る
水たまりや家と家の隙間で
とじられていくまぶたの音

わたしたちはどこにだっている


ぴかぴかのシャトルに乗り
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