あたししあわせだったとつぶやきながら愛するひとの腕の中で/モリマサ公
「おれ死ぬね」ねで終わる死にはなんとなく潔さがかんじられずただのお休みメールだとおもい絵文字をかえすと
泣きながら電話がかかってきた
「死ぬな」といわれ目が覚める
全くそういう気分じゃなかったがそうみえたのかもしれない
そういうときにうっかりそうなってしまうことがあるのかもしれない
どちらもリアリティに欠けていて
自分が信用できなかった
それよりこの人ってだれなんだろう
わたし
「死ぬの?」ときくと
みんなが一瞬変な表情をうかべる
しっているひとたちなのに全然しらないひとのようにみえてこわかった
「わしは死なぬ」とおじいち
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