二十二歳に書いた歌詞/板谷みきょう
 
笑顔に戻り引き返そうと
笑おうとした時思わず涙
あたしっていつもわがままばかり
笑顔に戻り引き返そうと
笑おうとした時思わず涙
あたしっていつもわがままばかり
*★*――――*★*
『朝日楼』
朝日さえ当たらぬこの長い廊下
軋みだけが響き渡る
亡きがらを引き取りに 
亡きがらを引き取りに
売られて連れられ廓の網
格子窓から手を出して
遊客に色を売り 
遊客に色を売り
組み敷かれ色声漏らしながらも
どこか覚め夢見る
いつの日か出れる日を 
いつの日か出れる日を
かげろうの身はかなく露と消え
長く見た夢が叶う
今やっと自由に 
今
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