プレゼント/キメラ
 
たじゃないか!!」

母は戸惑い慌てた…

「でも良く出来ているでしょ?あなたには赤いウルトラマンで、お兄ちゃんは緑のウルトラマンよ♪ほら♪こうやってね♪手を入れるとね‥」

「こんなものいらないよ!!」
弟は赤いウルトラマンを投げ捨てた。


母から笑顔が消えた…


床に突っ伏し‥肩を震わせ泣いた。


母は買わなかったんじゃない。買えなかったのだ…

母は毎日残業で二人を食わす為にクタクタだった…


何度も足を運んだんだ‥そっくりに作ってあげたいと…

死に別れた哀しみと闘っていたんだ…

二人に涙など見せずに…

人形はきっと二人が寝
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