「袖道」/m.qyi
くが大切なぼく中心のぼくは、詩なんてあんなに情緒的ものなのにぼくは誰が見たって
絶対なんだよってよく思うんです。何が絶対なのよって聞かれると、ええとお、そのう、
よくわかんないんだけど。そりゃ、「ぼく」だよって答えられないところに不甲斐なさが
あるんだなあ、絶対なのはクリアー(クリスタル)なのに、「ぼく」はかなりなんとなく
クリアー(かなりはなんとなくの方にかかる修飾語です)なんですよね。なんとなくクリ
スタルなもの、これは綺麗なものです。ぼくはそう思います。少なくとも、ぼくにとって
はそう。でもこのなんとなくクリスタルなものはそれ自体なんとなくクリスタルじゃない
もの、でしょ。この
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