散文詩「パラダイス イン ミヤコ」/アハウ
ものたちの真の野性とは
そういうものだ。野性とはいつもいつも真剣だ。この一歩一歩に荘
厳な意味がある。このジャングルの暗さは自然の一番神秘的な部分
が垣間見れる一瞬なのだ。
遠くで近くで
鳥達の声
羽ばたき
我ら二個体
さざ波の音を 捜し
その透き通る
瞳 持ち
遊休へ
虚空へ
忍び入る
荒げた息さえ
静まり
時の間へ
ゆっくり
ゆっくり
歩み入る
鳥達に
森の精霊に
我らの到来告げ
精霊と交感し
海への道いただき
森の道の
深みの通過の
許可請い
小枝
踏みしめ
踏みし
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