散文詩「パラダイス イン ミヤコ」/アハウ
 
れることを食べるべきだ。
    神秘
 ひそかに
 ほの暗く
 その森は
 息をしている
 
 苔むした
 木々の間
 霊気に満ち満ちた
 風が通う
 
 我ら二人
 霊気に包まれ
 その小道を
 
 おごそかな
 一歩 一歩
 その野性の胎動
 神秘の森
 
 地面の小枝がパシッパシッと歩を進めるたびに音がする。それは
まぎれもなく私達がこのジャングルを歩いている証拠。僕はこの音
を聞くと神秘の只中にいること。そして霊的感覚が漂う場所に文字
通り自身の全てを投げ出し、歩みを進めていることが生きているこ
とがものの見事に実感できるのだ。野のけもの
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