散文詩「パラダイス イン ミヤコ」/アハウ
あの草原を
思い 夢見
けだるい頭を
幹にもたれる
我ら宮古に生息する
二個体
この立ち木がお気に入り
今太陽は南中を過ぎ、風が太陽を含み暑さが増す。きっと街はひ
っそりとしているだろう。午後のけだるいときが音も無く過ぎる。
この家その家の軒先でも強い光をさえぎり、昼の休みのひとときが
過ぎていた。
僕ら二個体
木漏れ日を
浴びながら
まどろむ
けだるい
午後
二人 時として
その頭をもたげる
何かの
計算ごとを
天に報告するがごとく
そのようなことを思っているうちに、車は前浜の遊歩道のはずれ
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