散文詩「パラダイス イン ミヤコ」/アハウ
 
あの草原を
 思い 夢見
 けだるい頭を
 幹にもたれる

 我ら宮古に生息する
 二個体
 この立ち木がお気に入り

 今太陽は南中を過ぎ、風が太陽を含み暑さが増す。きっと街はひ
っそりとしているだろう。午後のけだるいときが音も無く過ぎる。
この家その家の軒先でも強い光をさえぎり、昼の休みのひとときが
過ぎていた。

 僕ら二個体
 木漏れ日を
 浴びながら
 まどろむ

 けだるい
 午後
 二人 時として
 その頭をもたげる
 
 何かの
 計算ごとを
 天に報告するがごとく

そのようなことを思っているうちに、車は前浜の遊歩道のはずれ
[次のページ]
戻る   Point(2)