散文詩「パラダイス イン ミヤコ」/アハウ
確かに
確かな 時
この木陰で休む
二人の間に
この一瞬 一瞬に
宿り続けている
確かな時
サバンナに
吹く風を
こうして
神秘のあの二匹の豹は
受けているのだろうか
僕達二人
このように木の上で休み
きっと彼らの夢を
生きている
そして
僕らの夢は
彼らの夢
この四つの個体の
不可思議な
照応
ここ
この島で
時だけが
ひたすら
ゆっくり
ゆっくり
永遠の今を
二人の心に残し
過ぎてゆく
僕もひとしきり
照れ隠しのおしゃべりの後
あの
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