花瓶の底、龍の眼/はらだまさる
金玉を、
ころころ、
柔らかい、
お前に、
全身を、
舐めさせ、
ながら、
どこから、
どこまでが、
ヤバくて、
どの、
意識が、
本当なのか、
気が付くと、
手の甲が、
かさかさ、
してるので、
よく、
観ると、
鱗が、
生えていて、
どんどん、
どんどん、
お前の、
柔らかさが、
気持ち、
悪くて、
俺は、
嘔吐を、
繰り返し、
終わりのない、
胃痙攣と、
乾燥した、
唾液の、
匂いが、
這い回る、
蟻の、
群れみたいで、
どこかで、
電話が、
鳴る音、
だけが、
この、
宇宙、
全体を、
認識し
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