In the Cafe/Hantama/ibukijohn
じって
雑誌のpenやピアなどが 間が悪そうに並んでいた
荒木経惟氏の写真集を手に取り眺めていると
コーヒーとチーズスフレを持った先ほどのウェイターが
お待たせしましたとテーブルまで運んできてくれた
熱いコーヒーと冷たくもろい黄色のスフレが本当においしい
口の中でスフレがほどけてゆく
よく挽かれたコーヒーが口の中でスフレとレッツ ダンス
それを 何度か繰り返すと僕の頬は 次第に緩んでいった
店を出る時 赤いチェック柄のシャツのボタンを
しっかりと上まで留めたマスターに このお店の名前はと聞いてみた
白髭のマスターは
少し恥ずかしそうに目線をそらせな
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