詩を描く、という個性/はらだまさる
 
の個性になり得るものだ。個性がコトバなのだ。
 ここで本題である、「詩を描く、という個性」を考えてみる。まず何故、詩を描くのか。これを突き詰めていくと、記号化され得ない(だろう)ものへのフェティシズムの影が、潜んでいることがわかる。


{引用=『今からおよそ四百年ほど前、インドにラッジャブという宗教詩人がいた。あるとき、彼が神の啓示を受けたといううわさが広まると、各地から人々が彼のもとへやって来てたずねた。「あなたは何を見、何を聞いているのか」と。詩人は答えた。「私は生の永遠なる戯れを見ている。天なる声が、いまだ形なきものに形を与えよ!言葉に表せ!と歌うのが聞こえる」と。』(『ヒンドゥー
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