詩を描く、という個性/はらだまさる
 
心力となっているのだ。
 宇宙とは何か?人間とは何か?という人間には今現在においても答えようのない「謎」という、求心力に突き動かされている。それに従う従わざるではなく、本来的に生きるということが、死を死ぬまで永遠に続く渦のように、まず「謎」なのである。呼吸をする、歌をうたう、絵を描く、詩を描く、というのは、「渦」そのものであり、永遠の「謎」であるのだ。だからこそ、詩を描くのである。人を喜ばせる、というのはそのもっと後の段階で、他者と繋がりたいという内的な欲求であると考えられる。勿論、描く、うたう、という身体的、原始的な欲求があり、それ以前に、「生きる」という何だかわからない微細で且つ巨大な渦(=
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