詩を描く、という個性/はらだまさる
(=闇=光源)が、その口を、大きく開けて寝そべっているのである。
「生きる」ということは、呼吸であり、食事であり、睡眠であり、セックスであるけれど、それと同じように、感じ、考え、それを描き、うたい、伝えることで、その渦を確認しながら、同時に自己の輪郭を際立たせて確認し、私だけの、私のための、私にしか知ることが出来ない「渦」そのものを、それこそDNAのレヴェルまで掘り下げるように、その「個」を深く表現しながら「生きる」のだ。
ここでもう一度、「個性」というものを考えたとき、まず、他者の考えも自己の考えも平たくすれば人間の考えであると謂えなくはないだろう。私の考えた事はすでに私のものではな
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