独り言/虹村 凌
 
力をするから、死んで欲しくない。
それでも死を選ぶのなら、それはそれで仕方の無い事だ。
望む様にすればいい。
私達は、死んだ彼若しくは彼女の望むように、見送ってやる事しか出来ない。
死んだ人間や、苦悩している人間を否定する事は、私には出来ない。

何故、こうまで簡単に、否定する事が出来る人間が増えたのか。
自殺の何が罪だと言うのだろう。
苛めた相手を、復讐の為に殺すよりも、自害した方が潔いではないか。

以前私は、苛めた相手を、一人ひとり倒して行けとは言ったが、
それも精々、病院送りにするのが限度だ。
殺しちゃいけない。どれ程の殺意を持とうと、殺しちゃいけない。
その相手
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