独り言/虹村 凌
ない。
苦しみの朝に、希望を持てると思っているのか?
苦しみの夜に、明日は違うと思えると、本気で考えているのか?
病んでいるとでも言うのか?
その病が治せるとでも言うのか?
誰が、苦しみを取り除いてくれると言うのだ?
誰が、その苦しみを理解してくれると言うのだ?
誰にも救えない、誰にも理解されない苦しみだからこそ、
己で解決し、己で処理するしかない。
自殺は、その手段のうちのひとつでしかない。
人を殺す程に動かしたその苦悩を、まさか大した事じゃないと斬り捨てる事も出来まい。
しかし、死なれる側の身としては悲しい。
出来る事なら、死んで欲しくは無い。
出来る限りの強力を
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