「詩を 想う」/わら
も なにものかに ならねばならないのです。
そのような現実の迫りくるのを前にして、
ワタシは より、己というものに直面するに至ったのです。
そして、見えてきたものは、やはり、
「孤独」というものです。
「孤独」な人間なのです。
いや、それは、すこしカッコつけた いい方になるかもしれません。
もっと、言うならば、
「さみしい人間」なのです。
「あわれな男」なのです。
いつも、いい知れぬ孤独感の中にいます。
だからこそ、
ときに、だれかと話し、ふれあい、酒を飲むことに、
たまらない よろこびをおぼえるのです。
一時の ものであることを知りながら・
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