荒川洋治を読んでみる(七) 『楽章』/角田寿星
ion/prj07.htm)。世界の歪みや面積の相違を極力減らそう、つまり世界を精確に表現しようとしたら、平面上に表現する時はある程度の妥協が必要である(完全に精確にはいかない)。しかも、世界をいくつかに、紡錘形に分割しなくてはいけない。ちなみにこの作品群には「国境」という言葉がときどき登場するんですが、世界をできるだけ精確に描くために、地球をスイカでも割るようにリンゴでもむくように分割する線、その線こそ真の国境なんではあるまいか。
…でも「グード図法」じゃあシマらないよなあ…ランベルト正積方位図法か…うん、断然ランベルトだ。
要するに、この一文、実は大したこと言ってないんですわ。でもそん
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