純情/水在らあらあ
大好きって
それは響きだ
大好きだなんて
叫ばなきゃ良かった
声に出さずに
叫ばなきゃ良かった
声に出して
叫んでいたら
きっと俺は
ここにはいないし
きっと君も
そこにはいないね
(君は今どこで
何をしているんだ
相変わらず
涼しくてきれいな
澄ました顔で
うろうろしているのか
あんなひどい、と、都会で)
俺は昔住んでた山奥の
秘密基地に来ていて
そこで山ねずみ博士と
純情について話していて
純情っていうのは
さあ 博士
なんだか
銅鑼みたいなもんです
でも一度おもいきりぶっ
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