コスモス/keiji
 
たびに、心が安らぐのを感じた。

 僕は得意でもないジョークをよく言っていた。

 週末になると、映画を見に行ったり、
 
 喫茶店でおしゃべりを楽しんだりした。

 面白いテレビの話やら取り留めのない話題がほとんどだった。

 でも、飽きることはなかった。

 僕は、学校の授業を終わると、デート代を稼ぐためにラーメン屋で
 
アルバイトをしていた。

 立ち仕事で足が疲れたが、それよりも週末の彼女とのデートを楽し
 
みだった。

 バイクのハンドルを握る手が冷たくなる時だった。

 彼女の学校の前を通ると、彼女が待っていた。

 紙袋を手
[次のページ]
戻る   Point(2)