candy/水町綜助
空想の空青空も軋んで
ひずみから一斉にフルーツドロップなだれ込む
ブルーグリーン
イエローそして強い赤
ブルーブルー消えそうなイエロー
色を刷り込んだ世界に色の水滴が落ち続け
それはまるで夏の夕立のよう
まぼろしみたいな入道雲
色は色の上に色を重ね
僕は何枚も何枚もカーテンをあけつづける
水たまりがある
それは黒いアスファルトの窪み
黒い水がたまり
タバコの吸い殻が二本浮かんでる
それをのぞき込む
太陽が浮かび
白い放射線をあたりに撒き散らす
僕はいつかの現実に山の中に囲まれた町の中の広すぎる駐車
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