翼あるものの定め/ajisai
たように動けなくなってしまった
まさかリリーのお母さんが死んでしまうことになるなんて
「お母さん、死んじゃ嫌だよ」
リリーは枕元で泣きじゃくっている
お父さんはお母さんの手を握りしめ優しく撫でていた
「そうだ、私天使のお友達がいるの、頼めば
きっと助けてくれるかもしれないわ
よく広場で一緒に遊んでいたの
今日も来てるかも知れないわ」
リリーは涙を拭い表へと駆け出した
ミニエルは身動きもできずリリーにばったり出会ってしまった
リリーは必至な形相ですがりついた
「お願いよ。お母さんの命を助けて
あなた天使なのでしょう
神様にお願いして何とかしてちょうだい
私た
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