ワン/モリマサ公
 
月が

沈む




やけっぱちでアッパーな呪文で


東京湾へ流れ込む川の底のような
町をそのように歩き始める
僕たちは僕たちの位置を確認する
ニートフルな事情でぬるい現実を泳ぎきる為の筋力

ホームレスのような瞳の映し出す水のいろと
くびにまかれたタオルに汗たちは吸い込まれていく
裸足という感覚でよこぎる地上
ボディーという重力
中ちゃんが
中川の中州で動かなくなって半日
カラスはやけにおおきくみえる

ぶわさぶわさ
流れていくものをじっとみつめる
地域や天候におうじて
軌道上を辿りながら
みんなどこにいくんだろう
ザイオン
地平線
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