ワン/モリマサ公
線
空気
わたしたちはそういうものになりたがった
幼稚園児たちの
天使のような産毛のひたいで
てのひらが合わさる
そのてのひらの間からひかりみたいのがわきでてまぶしい
とてもまぶしい
みたいにとしよりたちがまるくなる
自転車が脇をとおりすぎていく
石切の石は
水の上をずーっとはねて
ずーっと川をわたってって
ふいに見えなくなる
全ての生物がオーラをはなっていてうざいね
あたらしい色なんてもうないのに
まじりあうすべてのモザイクたち
なんどもかけられていく規制のなかで
人類としての軽さややわらかさでつがう若者
しめりけをおびてのびていく腕や足
あるいは乾燥して
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