亡き少女のためのパヴァーヌ 17歳/クリ
今度は
ドロリと重くなった
一度も話したことさえないのに
僕は何日も思い返した
僕にも責任があると
そう思ったから
僕は君の死の原因でも
理由でもないのだけれど
それでもやっぱり僕は
何かしなければいけなかった
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ずっと時間が経ってやっと
僕は君のような大人になれた
今、戦争や飢餓や殺人や
いろんなイズムが蔓延している
望むぞ望まないに関わらず
誰かがあり得ない速さで死んでいく
僕が何かしでかしたからでなく
僕が何もしないことによって
地球の反対側でゴミのように
名前のない子供が死ぬ
その度に
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