亡き少女のためのパヴァーヌ 17歳/クリ
度に僕は
君を思う
いつもいつも
何度も何度も…
いちばん遠い死でさえ
それは僕に責任がある
君には死んで欲しくない
もう死んで欲しくない
僕の心臓はもう
ドロリと重くなるには耐えられない
話しかけたらよかった
ずっと、そう思ってた
だから大人になって僕は
みんなに話しかけようと努力する
話すのは得意じゃないけど
言葉で文字で心臓で話そうとする
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君と加藤と僕とで
雨のカーテンが動くのを見たね
札幌の街の晴れていた北の空を
雨の前線がゆっくり移動していった
思わず三人で顔を見合わせたね
信じられないほどきれいだった
君もきれいだった
通り雨のように美しかった
明日、美しくて切ないものを見たら
そのことを君に話そうと思う
そうしたら
君は
Kuri Kipple : 2004.03.09
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