Cry For The Moon 7「批評へ、あるいは Let's swim to the moo.../佐々宝砂
ようとするある詩作とを比較する。おおかた、私が論じようとしてる詩作が、いろいろな意味で、負ける。先行作と違う点は見つかるが、それは「先行作よりヘタだ」ということである場合が多い。そんなこと書いてもしかたないから、私は書かない。暴言と思われたらスミマセンと先に謝っておくけど、先行作と違う点が「先行作よりヘタ」ってことしかない作品なんて、添削の対象か、いいとこで感想の対象。そんなもん論ずるに足りん。もちろん、たとえどんなにヘタに見えても「先行作と違う何かがある」ならば、論じるべき作品なのだと思うよ。うまいヘタだけの問題ではない。
これまでなかった新しさを持つ作品は、これまで存在しなかった新しい批
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