Cry For The Moon 7「批評へ、あるいは Let's swim to the moo.../佐々宝砂
 
ここまでの6章で、私は、ネット詩批評の周辺にある5つのもの―――交流・感想・紹介・添削・観賞について書いてきた。これら5つ以外に「解釈」「註釈」などがネット詩批評の周辺にあるが、私は「解釈」を重視していない。「解釈」なんざ、今ここに生きる私たちが今ここにある作品に対して行うことではない。個々のネット詩の解釈は、何百年後かの古典ネット詩研究家に任せておけばいいと思う。せいぜい解釈のむずかしい詩を書いて、未来の研究家を悩ませよう。想像すると楽しいじゃん?

それはさておき、いよいよ「批評」である。いや、私にもよくわかんないんだよって話は「序論のよーなもの」で書いた通りだが、この一連の文章を書いてい
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