大浦洞 〜대포동/遊羽
座する
この21世紀には必要のないものの名前になって久しい
今や民族対立などはどうでもよくなった
ゆゝしき過去を引きずりながら
歪な抑圧に人を縛り付けながら
ほんの一握りの愚か者だけが良い思いをする国となる
そんな国の虚勢の象徴がこの場所に配備され
その場所の名前をつけられた兵器がいまでも
日本海の向こう側を虎視眈々と睨み付けている
ある日南の大浦洞に日が昇る前
北の大浦洞は放たれた
虚勢の国の威圧の小道具は
平和を望む人々の愚かな過去を呼び覚ます
虚勢の象徴は歌わずには居られない
己の存在を懼れよと歌わずには居られない
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