大浦洞 〜대포동/遊羽
 

人は愚かしき歴史を見て多くを学び
学んだ分だけ先を見る能力をつけたはずなのに
愚かしき歴史はそれでも繰り返される

南の大浦洞にまた人が集うように
北の大浦洞にまた兵器が集う
同じ言葉の同じ名前を持ちながら
半世紀の時の流れは両者をこれほどまでに分断させてしまった

南の大浦洞のベンチに腰をかけながら
海の向こうの祖国の歌を歌ってみた
心地よい風が雪嶽山から吹き下ろして
遠いあの雲の向こうへと連れて行った



大浦洞(テポドン):韓国江原道の海岸の名前
雪嶽山(ソラクサン):韓国江原道の名峰の名前


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