春なんだったらラッタター/人間
に目が見てる、
正午の軌跡は綺麗に無くなっている、濡れきって張り付いた服が私で冷め切ってる。
「あ、上、意のまま」
餓えいて淫乱ぶる瀕死の女衒みたいなカタツムリ這いつくばって舐める血迷い花の仇がラッタター、
ほら、
落ちた花の穴、花びら一つ指に取ってみてもカタツムリの殻だから、二度見ても頭で鳴るのはかの数え歌、
一にワッカで二に階段
三なら粘土で四が月光
五が鳴る海なら六は雪
七は情夫で八は蜂
九が負けなら十はピロキシリンラッカー
ほらまた!ね、
残像の一本二本はスマイルラインだ、繰り返し裂ける目から仰け反る血は見るに耐えないから、私なら隠れる穴。
酔狂絶え絶え
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