全寮制耳毛へヴン/カンチェルスキス
 
触ってもらったり見せられたり触らされたりなんかしたくもなかった。触ってもらったり、触らされるのならもっと他のものがよかった。ただその場限りの浮かんではすぐ消えてしまう他愛のない会話をするだけでよかった。そうすれば自分の内部の水流のような感覚を活性化させることができるし、明日も普通に暮らせたはずだった。そう、今までの続きを続けられたのに‥‥‥‥。なのに、相手はマシンガントークの末に死んでしまった‥‥‥‥。
「もう、やめようか。マシンガントーク‥‥‥‥大事なもの全部失っちゃいそうだ、オレ」
 悩みは深かった。でも、決まってる。明日もマシンガントークせずにはいられないんだ。そうすることでしかオレは生
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